『水源』アイン・ランド
カテゴリー:ステキな本たち、とか
今日は、先日ご紹介した『肩をすくめるアトラス』を書いたアイン・ランドの出世作『水源』のお話です。
『肩をすくめるアトラス』と並ぶ大ベストセラーだと聞いて、読んでみたい!と思ったら、図書館にはなく、楽天ブックスではなぜか「ご注文できない商品」になっていました。。。Amazonにはあるのに、なぜなんでしょうねぇ??????不思議。。。
そして、Amazonから届いた本に、またびっくり!
厚さ4センチはあろうかという単行本で、しかも細かい字で、しかもしかも今時珍しい2段組み。どれだけの情報量なんでしょう。
そしてとても重いので、持って読むことはおろか、家の中で持って歩くこともできず、机でお行儀よく読むしかありません。読むのに数年かかるんじゃないかと覚悟したレベルです。
ちなみに、さきほど重さを測ったところ1,138gありました(^_-)-☆
そんな難敵と思われた本ですが、あっさり3か月弱で読み終わりました!
それはもちろん、内容がとってもおもしろかったから。
そして、翻訳も『肩をすくめるアトラス』より格段によかったので、するする読めましたよ。
描かれているのは、『肩をすくめるアトラス』と同じ主張です。
ひとさまのことは構うな、自分を活かすことに邁進しよう。
他人や社会のなかに自分の軸を置いちゃうのは、自分がからっぽだから。
そんなふうに他人に軸を預けると、なにも考えずに済んで楽だけど、空虚で、いつまでも満たされずに、さらにひとからの承認を求めちゃう悪循環に。
ひとと意味もなく群れたがるのは原始的であり、文明人は自立して、自己だけで完結する。
そのような自立した人間同士の間でのみ、真の人間関係が成立する。
ということですね。
対立軸の相手が、『肩をすくめるアトラス』で描かれた「たかり屋」より、一見人徳者のような人物で描かれているので、さらに現実感があり、読む側にその危険性が臨場感を持って迫ってきます。
ひとさまのことには構わず、私にできることをどんどんやって、生み出していくぞ~~~!という気持ちを、さらに強くいたしました♪
本の厚さにおじけづかない方は、日本語であれば『水源』のほうがおススメです(『肩をすくめるアトラス』は翻訳がホントに難解でした)。ぜひ!
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