『三体Ⅱ 黒暗森林 下』
カテゴリー:ステキな本たち、とか
話題のSF小説『三体』。
今日ご紹介するのは、その3冊目にあたる『三体Ⅱ 黒暗森林 下』です。
なぜ3冊目をいきなりご紹介するのか、と申しますと、理由は二つ。
ひとつめの理由は、まだ3冊目までしか読んでいないから( *´艸`)
そして、ふたつめの理由は、この3冊目が超絶おもしろくて、ご紹介ブログを書かずにはいられなかったからです♪
そして、今日一番、声を大にして言いたいことは、
とにかく3冊目までは読んで!!!
『三体』は、”三体文明”と対峙する人類を描いた壮大なSF小説。
三部作・5冊から成り、Ⅰ,Ⅱ上、Ⅱ下、Ⅲ上、Ⅲ下 という構成です。
ほんとに「壮大」という言葉がぴったりのスケールで、まったく想定をはるかに超えることばかり勃発し、読んでいると「なに?え?なになに?」の連続です♪
特に、今日ご紹介する『Ⅱ下』は、その「え?なになに?」っぷりが顕著で、あっという間に読み終わってしまいました。
これだけ壮大なストーリーを構築して、小説という枠に納めて、わたしたちに見せてくれる劉 慈欣さんというお方は、いったいどのような頭の構造をしているんだろう。。。と本当に驚嘆します。
ただ、読者にとってちょっとハードルになってしまうのが、技術的な記述のところ。
物理学について、(わたしにとっては)詳しく書いてくださっているのですが、それが私大文系のわたしの頭では理解できないことが多々あります。
まああ、そういうところは、差しさわりのないと思われる範囲で、思い切って読み飛ばしちゃう♪
たとえば、『Ⅰ』で智子が十一次元展開するところなんかは、技術的な話はさっぱりわかりませんでしたが、「なんだかすごいことをしているんだ」という超意訳で駆け抜けときました。
詳細に書いてくださっている著者には申し訳なく、また、なにかとても重要な伏線に気づいていない可能性もありますが、いまのところは問題なく楽しめています。
というところが、ネックになって、もしかしたら、難しすぎるから『Ⅰ』で読むのをやめてしまった、というかたもいらっしゃるやもしれません。
そういう方には、冒頭に書いたように、声を大にして言いたいのです。
とにかく3冊目までは読んで!!!
1冊目は「なにこれ?」みたいな厚さの本で、しかも難しい話がたくさん続き、「これがあと4冊も続くのかい」という気持ちにもなりがちです。
が、これがあと4冊も続きません!
どんどん加速度的におもしろくなってきます。
本の厚さも薄くなる(^_-)-☆
ですので、
とにかく3冊目までは読んで!!!
だいじなことなので、3回言いました♪
ついさっきも、「1冊目は読んだんだけど。。。」という理系研究者の友人に、3冊目までは読んで!、と勧誘をして成功したところです。
理系研究者だって、1冊目で挫折しそうになるのです。
堂々と、難しいところは読み飛ばして、3冊目まで読んでみてください!
で、肝心の3冊目『Ⅱ下』の内容ですが、これまでの2冊の内容を受けた壮大な宇宙スぺクタクルです。
しかも、エンターテインメントのなかにも、人間についての深~~~い洞察も盛り込まれている。。。
あとがきに「三部作の中ではこれが最高傑作の呼び声も高く」とありますが、それも深く納得です。
あっというまに1日半で読み終わってしまいました(難しいところは読み飛ばしている)。
ただ、読み終わった後、ちょっと鬱々とした気分に。。。
「人間なんて、らら~ら~らららら~ら」みたいな気持ちです。
が、それとは裏腹に、人間性についてのちょっとした希望がぽちっと埋め込まれていたようにも感じたので、それを頼りにⅢに突入したいと思います!
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