英語のコツ⑧ for/toの意味の違い・使い方
カテゴリー:学校では教えてくれない英語
学校では教えてくれなかった英語のニュアンスの違い。
わたしが英会話の授業で聞いて「ほほう!」と感心したワンポイントをお伝えしているシリーズ第八回で取り上げるのは、forとtoです。
前置詞のforとto。
シンプルがゆえに、使われ方もとっても多様です。
今日はそのなかから、この例文について考えてみましょう。
「彼は私によくしてくれる」
あなたなら、forとto、どちらを使いますか?
実は、どちらも使えるのですが、意味が変わってきてしまうのです!
ちなみに、なぜここで英語の話?という疑問のかたは、こちらの記事へ♡
for/toの意味の違い
シンプルで、よく使われる英単語は、使われる場面によって、いろいろな意味をもつことが多く見られます。
今日取り上げる、前置詞forとtoも、その代表格といえるでしょう。
前置詞のforは、目的や利益を表して「~のために」と訳されたり、理由や時間の長さを表すときにも用いられます。
たとえば、、、
目的を表す:This is a house for rent.(これは賃貸用の家です)
利益を表す:He acted for the client.(彼は、顧客のために働く)
理由を表す:Atami is famous for its hot springs.(熱海は温泉で有名です)
時間を表す:for a long time(長い間)
前置詞のto。こちらもいろんな意味があります。
方向や方角を表す「のほうへ」、目的を表す「~のために」、あるいは時間や状態が到達した先を示す場合や、行為などの対象物を指し示す場合にも使われます。
たとえば、、、
方向を表す:Turn to the right.(右へ曲がりなさい)
目的を表す:They came to our aid.(彼らは私達を助けに来た)
時間を表す:I work from Monday to Friday.(私は月曜から金曜まで働く)
対象を表す:He is kind to others.(彼は他人に親切だ)
どちらも、「~のために」という訳語を持ち得るので、
今日のお題である
「彼はわたしによくしてくれる」
に使うことができます。
でも、意味が少し違ってしまうのです・
for/toの例と使用上の注意
では英文を作って考えてみましょう。
He is good for me.
He is good to me.
両方とも、日本語に訳すと「彼は私によくしてくれる」となります。
が、forは、どちらかというと、「me」の利益になるというニュアンスです。
つまり、「彼がよくしてくれる」内容が、forの場合は、「私の利益になること」をしてくれるという意味となり、
「彼、使えるのよね」
というような嫌な感じに聞こえる可能性もあります。
なんだか、ご飯をおごってくれたり、迎えに来てくれたり。昔で言うメッシ-くんやアッシーくんみたいなイメージですね(古いですね)。
一方、toは、単に「me」という対象物を指し示しています。
ですので、単に彼がとってもいいひとで、いろいろよくしてくれるの、ということを言いたい場合は
He is good to me.
と言いましょう。
でないと、「あのひと、使えるよねぇ」などと言うなにやら高飛車なひと、になってしまいかねませんからね。
「彼は私によくしてくれる」をどう英訳するか、について見てきました。
前置詞は、本当にちょっとしたことばですが、全体の意味に影響する場合も少なくありません。気をつけて使いたいですね☆
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