『完売画家』中島健太
カテゴリー:ステキな本たち、とか
今日も、とってもおもしろかった本のご紹介。
中島健太さんの『完売画家』です♪
いつも素敵な本をご紹介くださるわおん書房さんのご紹介で、わたしはこの本を知りました。
そういえば、前の記事の本も、前の前の記事の本も、わおん書房さんのご紹介でしたっ。いつもありがとうございます♪
「絵では食っていけない」
まるで聞く人を縛るおまじないのように、そういわれる美術界で、手元に一切在庫はない”完売画家”として知られる中島健太さん。
ご自身の体験と目指す方向性をもとに、絵で食っていくためには、どうしたらよいのか、をわかりやすくお話しくださっています。
中島さんは洋画家でいらっしゃいますので、洋画家としての視点で書かれています。
が、そこに示されている考え方やヒントたちは、普遍的にとらえると、洋画家ではないわたしのような一般ピープルにもとても有用で響くものでした。
たとえば、「才能」の話。
中島さんは、才能はあったほうがいいが、なければだめだ、というものでもないとおっしゃいます。
もちろん、たとえばピカソのような大天才は才能の塊で、才能あってこそ、なのですが、そのような大天才は極めて稀である。我々はそのような大天才ではないので、才能を武器に戦わなくてもよいのです。
むしろ、なまじっかの才能に頼ってしまって、ダメになるケースすらあります。
才能に任せて突発的に売れても、そのあとが続かないというケース、おそらく美術界だけではなくて、いろんな場面でよくあることだと思います。
そこを、中島さんは、「才能とは着火剤のようなもの」と例えていらっしゃいます。キャンプで火を起こすとき、着火剤があれば簡単に火がつきますが、そのあと燃やす材料がなければ、すぐに火は消えてしまいますよね。火を絶やさないためには、ちゃんと「火が付いた後に燃え続けるもの」をくべ続けなければなりません。最初に火をつけることよりも、火を燃やし続けることのほうがたいせつ。
では、どうやって燃やし続けましょうか、というお話は本書を読んでくださいまし♡
仕事、というものに対して、普遍的なヒントがちりばめられたこの本。
折に触れて読み返してみたい本のひとつとなりました♡
そうそう、中島さんは「業界をぶっ壊したいのではなくて、変えていきたいのだ」とおっしゃいます。
今後の中島さんの活躍も、とっても楽しみです。
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